■楠久 直哉 役:遠藤 雄弥(えんどう ゆうや)
こんにちは。この度、映画『仏師』で直哉役を演じさせていただきます、遠藤雄弥です。
今作では、拭いきれない罪、後悔、反省…。あの時ああしていれば・・
私たちが生きていて、少なからずとも直面した事のある、過去の出来事との対峙に焦点をおいた物語になっています。
仏像彫刻家である直哉と妻の陽真理が抱える、過去に冒してしまった出来事とどう向き合い生きていくのか。
今回、岐阜県飛騨市、高山市、そして奈良県のロケ ション、雄大な自然と四季の美しさに包まれながら、このストーリーを生み出した田中綱一監督、そして土村芳さんが演じる陽真理と共に様々な感情や出来事を共有し、向き合い苦しみ、それでも前を向いて生きていく。
観ていただいた皆様の心にしっかりと響き、心で考える。
そんな作品になるように努めていきたいと思っています。映画『仏師』御期待ください。
■楠久 陽真 理役:土村 芳(つちむら かほ)
■楠久 陽真 理役:土村 芳(つちむら かほ)
初めて監督とお会いした時、作品に込める強い思いや祈りのような気持ちを伝えていただきました。
口下手な私はあの時緊張していて上手く伝えられたか分かりませんが、私が演じる陽真理という役と共にこの物語を生きることで、直哉と陽真理の夫婦とじっくりと向き合いその日々を見守っていきたいという思いが込み上けてきました。
田中監督、主演の遠藤さんはじめとする、この映画のために集まる素晴らしいチームの方々とご緒させていただけること、飛騨、高山、奈良の地でこの物語が始まることを今からとても楽しみに脚本を読みながら想像を膨らませています。
沢山の方に届けられるよう心を込めて臨みたいと思います。
■直哉の隣人・山下 吾郎 役:渡辺 いっけい
僕は誰に勧められた訳でもなく只々自分の意思でこの世界に飛び込み、ある意味「遊ぶ」ように役を演じてきました。僕にとって役者の仕事はエンタメであり、いつもどこかで「まずは自分が楽しもう!」と現場に臨んできました。今回のお話を頂いた時「そのやり方では通用しない」と直感しました。「役に向き合う」という言葉がありますがこの作品では「自分に向き合う」必要があり、参加するにはその覚悟が必要だと思いました。季節毎に岐阜へ出向き「ひとつの役」を演じる、それも今までにない経験です。自分が一体どんな感覚になるのか今のところ見当もつきません。監督、スタッフ、共演者の皆さんと一つの方向に向かっていければと、思っています。
■吾郎の娘・山下 香織 役:柳生 みゆ
今回『仏師』のお話をいただき、プロデューサーの中に益田祐美子さん。益田さんはなんと私の映画デビュー作『風の絨毯』のプロデューサー。22年経ってまたご一緒できるということで、わくわくしていたら、他にも過去に共演してまたいつか一緒にお芝居したいなぁと願っていた素敵な役者さん方のお名前が台本に。。運命のような奇跡のような縁を感じました。私自身しっかり母親役をするというのも、1年かけて同じ役を演じるというのも初めてなので、娘役の子と向き合いながら、一緒に成長しながら、監督はじめ、スタッフ共演者のみなさんと共に丁寧に作り上げていきたいなぁと思っています。飛騨、高山というプライベートでも行くほど大好きな場所での撮影。四季折々の綺麗な景色や土地のご飯も目一杯堪能するのがとっても楽しみです。
■吾郎の妻・山下 百合子 役:赤間 麻里子
十字架を背負いながら⽣きる⼈物たちが心うつろわせながら一日一日を⽣き抜いていく姿が、脚本を読んでからずしりと心に重く残って消えません。四季を実際に感じながら撮影できる贅沢さの中で「百合子」の心に寄り添い 「仏師」の世界に精一杯⽣きたいです。
■村の区長・宮田 正一 役:津田 寛治
撮影はこれからですが、台本を何度読んでも涙が溢れてしまいます。そして、主⼈公を演じる遠藤君のまっすぐな横顔が浮かびます。初読のときから、この役を演じるのは遠藤君以外にいないとずっと思っていました。一年の月日をかけて映し出される飛騨の美しい四季を舞台に、日本の「祈り」が描かれるであろうこの映画の登場⼈物たちは、みんなそれぞれに何かを祈っているように思えます。祈りとは安らかなものばかりではなく、時として血反吐をはくほど辛いものもあるのではないでしょうか。辛くとも手を合わせ続けた先に何があるのか、僕も観客の皆さんと一緒に探していきたいです。
■直哉の師匠&陽真理の父・松永 慶哉 役:ベンガル
冒頭から一面にぴーんと糸をはりつめたような緊張感で物語が進んで行きます。誰にでもある、どこにでもある日常のほんの些細な一瞬で全てを失ってしまう家族。私にもその深い悲しみは痛い程わかります。ですがそのほんの些細な一瞬で罪を背負うことになってしまったこの物語の主⼈公夫婦も、同等の苦しみを一⽣抱えなくてはならない事にとてつもない残酷さを感じます。その罪の重さに息も出来ない様な日常が続きます。この作品の舞台である穏やかな飛騨の風景が想像できますが、時が流れ季節が変わる中で、この主⼈公夫婦に少しでも心安まる日が訪れる事を強く望みます。